Rの基本的な操作

Rでプログラムを入力,実行する方法

何かプログラムを入力したら(例:1+1),以下のように実行したいプログラムの右側にカーソルを置いて,「Ctrl」+「R」で実行する.

四則演算

 主な演算子は以下の通りです(参考).基本的には,多くのプログラミング言語で使われている演算子と同じです.

演算の種類Rで入力する演算子入力例
足し算+7+17
引き算17-4
かけ算*17*28
割り算/8/4
累乗^.9^4

問1:以下の四則演算を実行し,計算結果が出るかどうか確かめてください.

7+17
17-4
17*28
28/4
0.9^4

オブジェクトと代入(付値)

 オブジェクトとは,変数,数の配列,文字列関数,データ,関数など,R 上で生成され,扱われる実体のことです.オブジェクト名は自由に決められますが,「予約語」と呼ばれるあらかじめ決められたキーワードは使えません.大文字と小文字は区別されるので注意しましょう.オブジェクトに何らかの具体的な値を与える操作のことを「付値」「代入」とよび,以下の代入演算子を用いて操作します.表は,全てxに2という代入を付値する例で,どれも同じ操作を意味します.

演算子説明
<-x <- 2右辺の値を左のオブジェクトに代入
->2 -> x左辺の値を右のオブジェクトに代入
=x = 2右辺の値を左のオブジェクトに代入
assign(“変数名”,値)assign(“x”,2)“変数名”に値を代入
xに2という数値を付値する例.どれも同じ操作を意味します.

問2:オブジェクト名「eip」に以下の計算結果を代入せよ.また,代入した結果を見るため「eip」というオブジェクト名を入力して,実行せよ.

\(\frac{10^2 + 7}{1+(2 \times 3)}\)
#計算結果の代入
eip <-((10^2)+7)/(1+(2*3))
((10^2)+7)/(1+(2*3)) -> eip
eip =((10^2)+7)/(1+(2*3))
assign("eip",((10^2)+7)/(1+(2*3)))

#eipの中身を見る
eip

ベクトルの生成と操作

実数,複素数,文字列,論理数などに対し,同じ型のデータをいくつかまとめたものを「ベクトル」と呼びます.ベクトルの中の数を「要素」と呼び,各要素には左から順に1, 2, ・・・と番号が振られています.ベクトルは⻑さを持ちます.⻑さとは,一つのベクトルに含まれる要素(データ)の数です.ベクトルを作成する関数はc() ですが,その他にrep() やseq() などの関数もあります.

関数説明
c()c(1.0, 2.0, 3.0, 4.0, 5.0)⻑さ5 のベクトルを作る
seq()seq(1, 10, length=5)1 から10 までを等分割した⻑さ5 のベクトルを作る
rep()rep(1:3, length=8)数列(1 2 3) を⻑さ8 になるまで反復生成
ベクトルを生成する関数

問3:4と5の二つの要素からなるベクトルを作成し,オブジェクト「e1」に代入せよ.

e1 <- c(4,5)
e1