Rの基本的な操作
- 問1~問3のプログラムをR studio上に入力してください.
- 提出方法は以下の通りです.
- 入力したプログラムと,その計算結果が分かるスクリーンショットをとってmoodleから提出する.
Rstudioでプログラムを入力,実行する方法
1.左上の「Untitled」と書いてあるタブの中にプログラムを書いていきます.もしくは,先に演習用のファイルを作成している場合は,「yyyymmdds_Name」というタブができているかを確認してください.
2.何かプログラムを入力したら,以下のように実行したいプログラムの右側にカーソルを置いて,「Ctrl」+「Enter」で実行します.「Run」と書いてあるアイコンをマウスでクリックしても実行できます.
四則演算
主な演算子は以下の通りです(参考).基本的には,多くのプログラミング言語で使われている演算子と同じです.
演算の種類 | Rで入力する演算子 | 入力例 |
足し算 | + | 7+17 |
引き算 | – | 17-4 |
かけ算 | * | 17*28 |
割り算 | / | 8/4 |
累乗 | ^ | .9^4 |
問1:以下の四則演算を実行し,計算結果が出るかどうか確かめてください.
7+17
17-4
17*28
28/4
0.9^4
オブジェクトと代入(付値)
オブジェクトとは,変数,数の配列,文字列関数,データ,関数など,R 上で生成され,扱われる実体のことです.オブジェクト名は自由に決められますが,「予約語」と呼ばれるあらかじめ決められたキーワードは使えません.大文字と小文字は区別されるので注意しましょう.オブジェクトに何らかの具体的な値を与える操作のことを「付値」「代入」とよび,以下の代入演算子を用いて操作します.表は,全てxに2という代入を付値する例で,どれも同じ操作を意味します.
演算子 | 例 | 説明 |
<- | x <- 2 | 右辺の値を左のオブジェクトに代入 |
-> | 2 -> x | 左辺の値を右のオブジェクトに代入 |
= | x = 2 | 右辺の値を左のオブジェクトに代入 |
assign(“変数名”,値) | assign(“x”,2) | “変数名”に値を代入 |
問2:オブジェクト名「eip」に以下の計算結果を代入せよ.また,代入した結果を見るため「eip」というオブジェクト名を入力して,実行せよ.
\(\frac{10^2 + 7}{1+(2 \times 3)}\)#計算結果の代入
eip <-((10^2)+7)/(1+(2*3))
((10^2)+7)/(1+(2*3)) -> eip
eip =((10^2)+7)/(1+(2*3))
assign("eip",((10^2)+7)/(1+(2*3)))
#eipの中身を見る
eip
ベクトルの生成と操作
実数,複素数,文字列,論理数などに対し,同じ型のデータをいくつかまとめたものを「ベクトル」と呼びます.ベクトルの中の数を「要素」と呼び,各要素には左から順に1, 2, ・・・と番号が振られています.ベクトルは⻑さを持ちます.⻑さとは,一つのベクトルに含まれる要素(データ)の数です.ベクトルを作成する関数はc() ですが,その他にrep() やseq() などの関数もあります.
関数 | 例 | 説明 |
c() | c(1.0, 2.0, 3.0, 4.0, 5.0) | ⻑さ5 のベクトルを作る |
seq() | seq(1, 10, length=5) | 1 から10 までを等分割した⻑さ5 のベクトルを作る |
rep() | rep(1:3, length=8) | 数列(1 2 3) を⻑さ8 になるまで反復生成 |
問3:4と5の二つの要素からなるベクトルを作成し,オブジェクト「e1」に代入せよ.
e1 <- c(4,5)
e1
行列の生成と操作:基本操作編
行と列を持つオブジェクトとして,「行列」と「データフレーム」があります.行列は,すべての要素が同じ型でなければなりませんが,データフレームの場合は,文字列や整数,実数などのデータ型をそのまま保持します.今回の演習では「行列」のみ扱います.行列を生成する方法は主に二つあります.
関数matrix() を使う方法
第一引数に要素を表すベクトル,nrow で行数,ncol で列数を指定する
matrix(c(1:4), nrow=2, ncol=2)
複数のベクトルを,関数rbind() あるいはcbind() で結合させる方法
♯ 行ベクトル単位で結合する場合は関数rbind() を使う
rbind(c(1:4),c(1:4))
♯ 列ベクトル単位で結合する場合は関数cbind() を使う
cbind(c(1:4),c(1:4))